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「違和感は成長の糧」ドーン・ステーリー

先日の練習では、子どものスポーツの代わりに、ドーン・ステーリーさん(サウスカロライナ大学ヘッドコーチ、2020東京オリンピックではアメリカ代表ヘッドコーチ)のドキュメンタリー映像(ハイライト)を観ました。

急遽この映像を使おうと思いついたのはある出来事からでした。




中学生の男子しかいない練習へある6年生の女子が練習したいと言って来ました。

個人練習は問題なくできますが、1対1や試合形式は男子と対戦することになり、その場合使うボールも7号ボールです。

その旨は伝えたのですが、彼女の返事は

「私は行きます。7号ボール持っていきます。」


子どものスポーツの冊子で「成長のためには快適(安心)領域から飛び出そう」というお話をしたことがあります。

自分にとって慣れた、居心地のいい場所ではなく、不慣れな、未知の、居心地の悪い場所へ飛び出すことでこそ、学びがあり、成長があるというお話です。


いつもと同じメンバー、同じ場所、同じ行動は安心です。

知っている人がいない場所へ飛び込んだり、普段の生活でいつもと違う行動をとることは、時に心配・不快・恐怖を伴います。

実際、安心領域(comfort zone)の外側は恐怖領域(fear zone)といいます。


多くの人は安心領域にとどまりがちですが、でも思い切って行動して、後から振り返ったときに「やってみて良かったな」と思った経験もきっと何度かあることと思います。


この小学生とのやりとりで、僕は以前に観たステーリーさんのドキュメントを思い出したのでした。

小中学生の頃の彼女は、バスケットボールがしたくて外にあるコートに行くのですが、当時そこでプレーしているのはみんな男子でした。


アメリカのごっつい若者がガツガツプレーするような場所です。


はじめの頃は「スカートはいてろ」などと馬鹿にされ、チームに入れてもらえず、なんとかプレーできたとしても本気で相手れず・・・の日々だったそうです。

しかし熱心に通っているうちにメキメキと上達し、一目置かれる存在になったそうです。

(ステーリーは選手としてはアメリカ代表として3回オリンピックに出ています)


ステーリーさんが偉大な選手(そして偉大なコーチ)になれたのは、もちろんその頃の男子選手とのやり合いもあったのでしょう。

でも何よりも、

「自分の成長のためには居心地の悪い場所へ飛び込む」

「困難にあっても諦めずに挑戦し続ける」

という考え方を持っていたからこそなのだと考えます。


6年生の子の決意と勇気に、僕が学んだ出来事でした。


子どものスポーツの時間ではこれから子どもたちに知ってほしい考え方を伝えていきたいと思います!


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