浦安月曜バスケットボール練習会、10月21日の練習です^ ^
今回は特別ゲストをお招きしてのトレーニング講習でした。
★身体能力を高める?
以前は「トレーニングで身体能力を高める=筋力を高める」こととされていました。
下の写真で言うと真ん中のパフォーマンスのところが注目されていました。
もちろん相手と闘う競技ですから、トレーニングによって大きな力を発揮できる筋肉や素早く動かし続ける筋肉を作ることは重要です。
10年ほど前、NBAのワシントン・ウィザーズ、ミネソタ・ティンバーウルブスでトレーナー、スポーツパフォーマンスディレクターとして働いていた佐藤晃一さんが「(筋肉ではなく)動きを鍛える」という新たな概念を伝えてくださいました。
写真のトレーニングのピラミッドにさらに下の土台「動き」という概念が加わったのです。
「動きを鍛える」をさらに分解してみます。
「動きを鍛える」をさらに分解してみます。
① 動きの感覚を高める
動きの感覚とは、自分が「やっていると思っていること」と「実際にやっていること」の違いを感じる能力。
自分の動きや姿勢の実態を正しく把握できれば、自ら修正でき、技術習得にも役立ちます。
この能力には個人差があるわけですが、もしそれが低ければトレーニングで高める必要があります。
②動きの質を高める
すごく大雑把にいうと、
ある目的を達成するために最も効果的・効率的な姿勢、動きをすること。
別の表現だと、動かすべきところを動かし、動かすべきでないところは動かさないということ。
子どもたちにスクワットを行わせると、それぞれがまちまちな動きをします。
特に肩や背骨が丸まってしまう子が多いです。
股関節、膝、足首は曲がりますが、背骨はまっすぐというのが正しいスクワットです。
ストップやピボットやディフェンスの姿勢、ジャンプ、着地も人それぞれですが、その中に正しい動きと正しくない動き(非効率な動き、繰り返していると身体を痛める動き)があるわけです。
質の高いストップ、質の高い走り方をトレーニングによって身につけることができます。
③動きの種類を増やす (動きの多様性または適応性を習得する)
スクワットができたら片足のスクワットもできるように。
ヒンジ(股関節を曲げる動き)ができたら片足でもできるように。
たとえば子どもたちに短い距離の往復ダッシュをしてもらうとします。
ほとんどの子はストップと方向転換の際に同じ軸足を使い続けます。
同じ足に負担がかかるためこれも繰り返しているとどこかを痛めてしまう可能性があります。
これを右足でも左足でも止まれるようにすることも動きの種類を増やすことになります。
また床に転がったボールを相手と競りあいながら獲りに行くときに、右足から踏み込んで獲ることも、左足から踏み込んで獲ることもできます。
それぞれ右手から伸ばす、左手から伸ばすことも本来はできるはずです。
しかし多くの子どもたちは、どちらかの足、どちらか手と決まった動きを使います。
いつの間にか身についた、慣れた動き方に偏っているということです。
バスケットボールのような様々な状況が起こるスポーツでは、使える動きの種類も多い方が有利であるし、怪我の予防にもなります。
さてトレーニングについてはもちろん大事なのですが、今回松野さんに来ていただいたのは子どもたちに一流の人と触れ合ってほしかったからという理由もあります。
松野さんは前述の佐藤晃一さんとチームを組み、バスケットボール日本代表に貢献し、他トップアスリートたちから信頼され、競技力向上を任されるような、その道では間違いなく一流の方だと思います。
現場で実際に触れ合うことで、その言葉や振る舞いから何かを感じ取ってくれて、これからの成長に繋げてくれたらうれしく思います。(^ ^)
★子どものスポーツ
毎週練習の最後に大切なお話をしています。
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指導者に与えられた聖なる任務
自分の指導下にある人の
・人格を磨くこと
・建設的な物事の考え方と価値観を教えること
・模範を示すこと
ージョン・ウッデンー
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今回はお休みしましたm(__)m
来週もよろしくお願いします!
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